津留晃一さんのお話しをシェアします。

「思考のメカニズム」

私達の魂には
初期挿入されたと考えられる
基本的欲求があります。

「源へ帰りたい」という
帰省本能とでも
言えばよいでしょうか、

そんな根本欲求が
埋め込まれているようです。

これを読まれている皆様方全員に
覚醒したいという思いが
あるのではないでしょうか?

欲求が起こってきた時、
自我は基本的にいつも
同じ思考パターンをたどります。

自我は目標を捉えるための
準備を即座に開始します。

どうすれば
目的が遂げられるかと
思考を開始します。

手段、方法論の
検討を始めます。

あなたが欲求に
意識をフォーカスしたとたん、

自我は自分の知識を総動員させて
ゴールへ到る最善の手段について
検討を開始するのです。

エゴは自分に出来る
ベストをつくし始めますが、

体験のない事に関して
この方法は
効果を期待できません。

検討するための材料が
自我の記憶にないからです

そこであなたの自我は
外側に向けて
情報を求め始めます。

情報を求めて必死になっている
自我の努力も
わかってあげて下さい。

情報を集め始めた自我にとって、
困った問題が起きてきます。

これまでのあなたの常識に
かからない情報に手を焼きます。

どう整理して
受け入れていけばいいのか
戸惑います。

あなたの正しさが、
新しいなじめない情報を
はじきますが、

これまで
受け入れることのなかった、
なじめない情報を
受け入れる事によって、

これまで使われることのなかった
あなたの頭脳の別の部分が、
活動できるようになってきます。

そして矛盾対立する情報がくると、
どちらが正しいのか
選択しようとし始めます。

両方正しいという
考え方に
なじんでいないからです。

正しい情報なんか
ないのだという考え方を
採用していると、

対立する両方の意見を
素直に受け取れるように
なってきます。

宇宙はひとつしかない
というこれまでの
固定した見方から、

人の数だけの
宇宙があるという認識を
受け入れてみると、

人の数だけの
対立する意見が
どれも正しいと
思えるようになってきます。

私達にとって、
知ることは心からの喜びです。

そして何かを
深く理解できた時の
喜びも
また格別のものがあります。

ですから私達の自我は、
より深く理解しようと
いつも頭を
忙しく働かせてきました。

この自我の「解りたい」
という欲求があるために、

ちょっとしたはずみに
「解らない」という
自然な思いを
誘発させてしまいます。

そして自ら発した
その思いによって、

依然として解らないという
現実を創造し続け、
覚醒が起こりません。

「理解しよう」と行為するとき、
人は言葉を分析し、
分類し整理し蓄積します。

現代人は
こうして知識を蓄え続けて、
もはや身動きできないほどに
なってきました。

人が土地を買い、家を建て、
家財を増やし続けて
しまったらどうでしょう。

そんな人の引っ越しは
とても不自由なものと
なってしまいます。

ため込みすぎた知識も、
もはやあなたを
不自由にしつつあります。

次なる次元への引っ越しを
困難ならしめているのは
今のあなたの正しさ、

そして信じ込まされてきた
信念でしょう。

知ることはあなたを自由にします。

ですが二極的発想を
する者にとって、

知識は新たなものを
受け入れる際の
大きなブレーキとなることに
気付いていて下さい。

あなたの知っていることが、
さらなる自由を妨げ始めます。

内なるハイヤーセルフに
あなたが意識的に
エネルギーを送り込むことによって、

理解は単純に起こってきますが、

二極的発想になれきった自我が、
何かを理解しようと行為するとき、

これまでの知識の分類に
当てはまらないものを
排斥し始めます。

「それはおかしい」と・・・。

私達は、解らないことは
単純に問いかけるという
作業を通じて、

頭を使うことなく、
自然なる理解へと
必ず導かれていきます。

人が
知識をため込み始めたのには
訳があります。

外側に真実があると
信じたからです。

私達が空間というものの中に
後から入り込んできたという
空間認識を信じたからです。

外側に真理があると
思った私達は、
真理を求め、
求め続けてきました。

そして私達は
幸せになるはずでした。

もっと人々は
諍うことなく
仲良くできるはずでした。

しかしどうしても
これまでのやり方では
うまくいかず、

どこかにほころびが
見えるようになってきました。

追求すればするほど、
ぼろが目立ち始めました。

「どうしてなのだ、
こんなはずがない、
一体これはどういうことだ」と

人類全体が
意識を内側に向け始めました。

次なるコペルニクス的転換、
内と外の反転という

人類全体の
大反転運動が
起こり始めました。

陰が極まって陽となります。

ですから陰が極まるとは、
反転した陽に最も近い位置にある
と言えるでしょう。

握一点開無限。

極小に近づけば近づくほど、
それは無限大へ向かっている
ということです。

人々が外側に意識を向け、
拡張させ続けてきた自我意識は、
今にも地球環境を破壊させ、

人類を滅亡へと導いていくかに
映っています。

無限大へ
膨張していくかに見える
我々の自我意識は、

いわば無限小化への
一歩手前に過ぎないと
言えるでしょう。

ですから
何も心配することは
ありません。

肥大化していった我々の自我は
間もなく極小化してしまう寸前に
到ったともいえるわけです。

宇宙の自然摂理に基づいた
とても良好な進化過程を、
地球人類は真っ直ぐに、

ジャスト・オン・タイムにて
進行中であると言えるでしょう。

私達の自我は
目標を遂げようとするとき、

手段に走るのだということを
まず知って下さい。

結果を得ようとするとき、
結果にフォーカスするのではなく、

手段にフォーカスし始めます。

「どうすればうまく行くか」と、
方法を考え始めます。

ですからあなたの意識は
すぐにお金に向いてしまいます。

目標にではなく、
まずその手段であるお金に
意識を向けてしまいます。

こうしてあなたは
目的を取り逃がします。

あなたはいつも思いによって
目的を遂げています。

あなたは否定的なことを
目標にすることはありません。

ですから否定的なことには
手段方法に
意識をむけることはありません。

それで否定的なことは
即座に実現されていきます。

否定的な思いを出したことに
気付いてさえいないからです。

私達はうかつにも
「しまった、失敗した」
「困ったなー」
「やられた」
「わからない」
「難しい」
という思いを簡単に発します。

こんな思いを出していながら、
ほとんどその事に
気付いていません。

そして困ったことや、
よくわからない現実を
いともたやすく
実現させてしまいます。

肯定的な思いも、
欲しい結果があれば、

たんに欲しい
という思いを発してさえいれば
それで叶うにも関わらず、

自我はすぐに手段を講じ、
自分で何とかしようと考えます。

ですから宇宙は
あなたのお言いつけ通り、

手段としてのことは
運んでいきますが、
なかなか目的は達成されません。

自我は
あなたの忠実な部下として、
あなたの欲を
達成したいがために
猛烈に頑張りますが、

それは単に
あなたの欲の実現を
遅らせているに過ぎません。

多くの方が
「私には本当にしたいことが
わからない」
といって相談に来られますが、

私達は自分の役割を
告げられたとき、
即座に思考が動き始め
「ではそれを達成するには
どうすればいいだろうか」と
手段に意識が移っていきます。

目的にではなく、
手段方法に
意識をフォーカスし始め、

目的への集中が
そこなわれます。

このようなわけで
あなたのハイヤーセルフは、
あなたに目標を与えないのです。

今のあなたには
それがわからない方が
いいからです。

今のあなたが
目標を受け取ったとき、
あなたは即座にそのことを
「しなければならない」
に変えてしまうでしょう。

「したいこと」が
「ねばならないこと」
に変わった瞬間から、

その事が苦痛な事へと
シフトしてくることは
すでにご存じの通りです。

あなたの考える
手段や方法は、

実現を妨げる
最大の要素であることを
知って下さい。

あなたは単に思いによって
現実を創れるのだという
単純な真実を思い出して下さい。

あなたが何かを達成するのに、
どんな思考も必要ありません。

あなたが思いを叶えるのに、
頭は必要ないのです。

あなたの思考は
「エネルギーの方向づけ」
にだけ使って下さい。

思考はゲームを楽しむには
役に立ちますが、
目的達成には
とても不向きです。

欲しいものを手に入れたければ
思考は使わないことです。

思考の基本機能は、
比較し判断することです。

すなわち正しいものを
発見していくのに役立ちます。

正しいものを
選び取っていくためには、
正しい価値観が
必要となります。

私達ライトワーカーは
この時代、
古い価値体系を
崩壊させることを目的として
今、この地球にいることを
思い出して下さい。

自分を信頼し、
正しいものをではなく、

自分にとって
心地よいものだけを
選び取って下さい。

知識は確かに
あなたに喜びを与え、
強さを与えてくれますが、

強さは頑固さを造り
柔軟性を欠かせることにも
気付いていて下さい。

あなたの真の目的である
覚醒に
知識は必要ありません。

覚醒するとは
元々あなたの内側に今いる
完全な自分に
目覚めるということです。

今そこに、
あなたの内側に、
全てを知っている
偉大なる人が存在しています。

「自我の成長」こそ
喜びの源泉であるという
事実に気付きつつも、

覚醒と成長とは
全く別のものである
ということも知っていて下さい。

覚醒とは
エネルギー作用によって
起こります。

学んだから
起こるというわけでは
ありません。

内なるハイヤーセルフと
自我意識との反転に向けて、

今も絶え間なくあなたに
新たな問題が提起され
続けていることでしょう。

覚醒とは
内と外の意識の反転によって
起こります。

あなたにやって来る問題を
外に向かって
解決しようと試みるのは、

今この時期においては
とても無駄な事です。

問題こそ、
あなたの意識を
内に向かわせてくれる
大いなる愛であることを
思いだして下さい。

欲しくない現実を
渡された時、

即座に
その不快感の中で静かに座り
「この現実を招き寄せた
私の源にある考え方は
なんでしょうか」
と問いかけてください。

この時、
頭を使わないで下さい。

頭が動き始めたら
即座にまた同じ質問を
繰り返し、

質問そのものに
意識を集中して下さい。

この時、
一貫して自分のハートを
感じていて下さい。

集中が
とぎれそうになったときも
同じ質問を
ハートに向けて
発して下さい。
5分から10分で
その問題は消え去り、

あなたのハートは
喜びを感じ始めて
いることでしょう。

そうしたら、
もうあなたには
その種の同じ問題は
決して起こらなくなります。

あなたがあなたの欲しくない
現実に意識を向け、

内面深くに
問いかけている瞬間瞬間は、

まさにあなたが
恐れと真正面から
対決している姿であり、

あなたの奥底に
沈んでいる恐れが
消え去っていく
瞬間であるわけです。

あなたは内面の恐れの
解消に比例して、

あなたのハイヤーセルフとの
つながりを回復していることに
気付かれるでしょう。

潜在意識と顕在意識を隔てる
壁が稀薄となり、
意識の全開を近づけます。

もう一度いいます。

成長と覚醒は
別の次元のものです。

知識の蓄積は
成長にはとても役立ちます。

今を暮らすには
知識はとても便利です。

あなたの家財道具が
多ければ多いほど
今の暮らしに便利なように。

ですがあなたの家財道具が
多ければ多いほど
引っ越しの時には
大変不利になるでしょう。

あなたの知識も、
これから五次元世界へ
引っ越すには
とても邪魔になるわけです。

あなたが覚醒するのに
知識は必要ではありません。

ですから自我が
理解する必要はないのです。

知りたい、解りたい、
という自我の欲望を
満たすことと、

覚醒とは
別のものだということを
どうぞ知って下さい。

今この引っ越しの時、
知りたい、
解りたいという要求を
全てあなたの内側に向け、

解ろうとする努力を手放し、
深く深く自分のハートに
意識を注ぎ続けて下さい。

覚醒の道は

とても簡単なのだということを
覚えておいて下さい。

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